カテゴリ: 日記 「Onnettomuus」

体育の授業中。

サッカーで、相手チームからボールを奪おうと相手の真ん前に構える私。
相手は、そのままシュートしようとしたのか、大きく足を振る。

私は、倒れた。
ボールは、元の位置のまま。

何故か（わざとではなかろうが）相手の大きく振りかざした足はボールでなく
私の足の付け根の、丁度裂け目の真ん中の部分を勢い良く貫いた。
残念ながら、私は男であるため、そこに急所があった。


かいしんの いちげき！！


声が出ない痛みにどうしようもなく地面に倒れこんで急所を押さえながら足掻き、
数秒後に町中に響くほどの声で「いってえーーーっ！！」と叫んだ。

コートの外に出たかったのだが、立てない。
転がって移動しようとしたけど体勢を上下反転させるのが痛くてできない。
痛みが和らぐまでよく分からない動きを繰り返したあと、なんとかコートの外に出る。

orz ←まさにこの体勢を、コートに出てからも維持し、痛みが引くのを待つ。
私を蹴った相手が大丈夫かと声をかけながら背中をさすってくれる。
時間の経過はよくわからないが、2分くらいで耐えられるくらいには引いてきた。
だいぶ楽になったので相手を「お前は試合に戻れ」と言って戻ってもらった。

不思議と、蹴られた急所の痛みは引き、代わりに下腹部が痛む。
しかし、蹴られた衝撃と比べたら時々起こる腹痛並みの痛みはへでもない。
むしろ、急所が痛まなくなったので、組織が死んだのかと考えてしまった。
嗚呼。もしかしたら子ども作れなくなったかもな、とか考えた。

先生が来て「股間は大丈夫か、脱げ、見せてみろ」と言ってきたので断った。


痛みが少しずつ引いてきて、試合はどうなってるんだと見たら、
同じチームの人が何故かコートの外に倒れていた。
ぶつかったか転んだかは分からないが、何かの衝撃で吹っ飛び頭から落ちたらしい。
吹っ飛んだ前後の記憶が飛んでいるらしい。

え、俺より惨事やん。

後々分かったのが、元気だが、記憶が5日前からの記憶がないらしい。

え、俺なんか比にならないくらい惨事やん。

検査入院のため彼は早退しました。
記憶喪失は一時的なものだと信じたい。


あ、私の股間は今も元気です。
まだちょっと痛いですが。